ジヴィエツ (Żywiec)
市街はジヴィエツ湖に近く、ソワ川に臨む. 国内に8つある保護区のひとつ、ジヴィエツ自然公園の域内にあたる.
14世紀中葉、ジヴィエツに城が築かれたと同時代の文献にある. 以後この城には改築や室内装飾が繰り返され、ゴシック、ルネサンス、バロック建築を含むさまざまな様式を持つに至った. 17世紀初頭には城を取り囲むように、広さ26万平方メートルの公園が開かれた.
町は1315年からオシフィエンチム公国に属したが、チェシン公国配下の上シロンスクの諸侯に平定され、1457年にポーランド王国領となった. 1624年に時のポーランド王妃コンスタンツェ・フォン・エスターライヒに分与された. 大洪水時代の1656年にスウェーデン軍から略奪や破壊を受け、1672年にポーランド人のシュラフタ(貴族)ヤン・ヴィエロポルスキの所領となった.
14世紀末ごろに建築された聖十字教会は、1679年と1690年の二度にわたり拡張された. 敷地には現在、18世紀のバロック教会が建つ. 町で第二の教会、聖母マリア生誕大聖堂は15世紀前半の築だが、バロック様式に改築中の1711年に火事で焼け落ちた.
1772年の第一次ポーランド分割で、ジヴィエツは新生ガリツィア・ロドメリア王国に組み込まれた. しかしアルベルト・カジミール・フォン・ザクセン=テシェンから1810年に購入されると、再び近隣のチェシン公国領となった. 1822年に彼が死ぬと、その所領はオーストリアのロレーヌ家からカール・フォン・エスターライヒ=テシェンの手に渡った. カールの長男アルブレヒト・フォン・エスターライヒ=テシェンが1852年に設立したジヴィエツ醸造所は、1990年代にハイネケンに買収された後も操業を続けている. 2006年には敷地内に博物館がオープンした.
地図 - ジヴィエツ (Żywiec)
地図
国 - ポーランド
ポーランドの国旗 |
北はバルト海に面し、北東はロシアの飛地カリーニングラード州とリトアニア、東はベラルーシとウクライナ、南はチェコとスロバキア、西はドイツと国境を接する.